All posts by yoritomo86

レッスン3 — キーボード操作

Flowsquareではシミュレーション中・解析中に行える様々なキーボードショートカットが用意されています。これらのキーボード操作は古いタイムステップ(例n-1) から新しいタイムステップ(例n) への画面描画の際に一度だけ取得され、次のタイムステップ(例n+1) の画面描画で反映されます。従って、遅い計算では、 Continue reading

Lesson 2.3 — grid.txt

ユーザーガイド中の支配方程式に現れる全てのパラメーターは、grid.txtという名前の付いたコントロールファイルにて設定します。コントロールファイルgrid.txt中の全ての行は、セパレーター(区切り行)を除いてスペースで分割される3つのブロックから構成されています。例えば、grid.txtの最初の3行は以下のようになっています。 Continue reading

レッスン2.1 — bc.bmp

基本的にFlowsquareで各自のシミュレーションを行うには、まずシミュレーション例から似ているケースを見つけ、そこで紹介されている入力ファイルを少し変える、というプロセスが基本です。これにより、誰でも(数値流体力学CFDに関する深い知識無しでも)シミュレーションを実行できます。しかし、時には自分で1からシミュレーションの条件を決めないといけない事もあるかと思います。このページでは、シミュレーションの為の境界条件の設定について学びます。 Continue reading

レッスン1.4 — ポスト解析モード

レッスン1.1–1.3ではシミュレーション実行方法、それに関わる画面操作、及びgrid.txtで指定するいくつかのパラメーターについて学びました。また、grid.txtを変更し、低精度(ケース名 Ch0)と高精度(ケース名 Ch1)の両方のケースをシミュレーションしました。このレッスンでは、ポスト解析モードを利用し、これら二つのシミュレーション結果を比較します。
Continue reading

レッスン1.3 — 数値安定性・シミュレーション精度(レッスン1.2からの続き)

前回までのレッスンでは、シミュレーションの始め方(レッスン1.1)やいくつかの画面操作(レッスン1.2)について学びました。さらにレッスン1.2では、デフォルトのシミュレーション設定では非物理的な数値的振動が現れることを確認しました。今回のレッスンでは、数値安定性と精度を高めるために、どのようにgrid.txtを設定するかについて学びます。
Continue reading

レッスン1.1 — 箱を開けよう!

このページでは、デフォルトの入力ファイルを使い、Flowsquareを利用する際の一連の操作を学びます。現段階ではソフトで使われている理論を説明したユーザーガイドを理解する必要はありません。また、このレッスンで未知の言葉に遭遇しても怖がらないでください。分からないことは後々理解することにして、まずは実際にシミュレーションを行いましょう。
Continue reading

レッスン0 — 始めの始め

シミュレーションを始める前に(または、始めた後に)、流体シミュレーションの大雑把な方法について知っておくことは後々の理解に非常に助かります。図1のような流れ場をシミュレーションしたいとします。

図1:シミュレーション対象の流れ場。

図1:シミュレーション対象の流れ場。

このような流れ場を3ステップでシミュレーションします。

最初に、図2のように、図1の場をNX x NYのメッシュに分割(離散化)します(NXとNYは水平及び垂直方向のメッシュの数を表しています)。

図2:最初に場をNX x NYのメッシュに分割(離散化)します。

図2:最初に場をNX x NYのメッシュに分割(離散化)します。

次に、瞬時の流れの解を得るためにそれぞれのメッシュ上でたくさんの式を解きます。数々の式はユーザーガイドで説明してあります。

最後に、瞬時の流れ場の解を時間方向に少しずつ (dt) 、少しずつ (dt) 積分します。ここで、dt は時間ステップ辺りの物理時間の増加分で、通常マイクロ秒のオーダーを持ちます。

以上がFlowsquareで流れ場を解く大雑把な方法です!