ライセンス、ロック解錠、演算速度

このページでは、Flowsquare 4.0のライセンスに関する情報をまとめています。Flowsquare 4.0には以下のライセンスの種類があります。

  1. 無料ライセンス
    無料ライセンスは使用者がソフトをインストールした直後から始まります。このライセンスでは演算速度が約50%に制限されますが、全ての機能を無期限に商用・非商用問わず使用する事ができます。
  2. 寄付ライセンス
    Flowsquare 4.0に寄付を行った方は、本ソフトウェアを寄付ライセンス下で使用することが出来ます。寄付後に表示されるパスワードを使いソフトウェアのロック解除を行うと、使用者はFlowsquare 4.0の最大演算速度でシミュレーションを行う事が出来ます。寄付参照。
  3. 学生ライセンス
    全ての学生または過去3年以内に学生であった方は無料の学生ライセンスを申請し、Flowsquare 4.0を最大演算速度で使用することが出来ます(即ち寄付ライセンスと同等の条件)。学生ライセンス参照。

インストール直後の初期状態では、Flowsquareは“ロック”された状態です。このロック状態では全ての機能を用いる事が出来ますが、演算速度が約50%に制限されています。本ソフトは寄付ライセンス又は学生ライセンスのパスワードでロック解錠(アンロック)することが出来ます。

ソフトウェアのロック解錠

ロックを解錠するには、寄付後または学生ライセンス申請後に与えられるパスワードを使います。パスワードを手元に用意し、本ソフトウェアを起動します。起動後、図1の画面にパスワードを入力し、Enterキーを押してロック解錠の完了です。

図1:パスワードを入力し、ソフトウェアのロックを解錠します。

図1:パスワードを入力し、ソフトウェアのロックを解錠します。

演算速度

寄付ライセンス又は学生ライセンスを使うと、無料ライセンスに比べ2倍以上速くシミュレーションを進める事が出来ます。カルマン渦列のケースでの、ロック解錠前(Locked)及びロック解錠後(Unlocked)のシミュレーション速度は図2 & 3にある通りです。

計算速度を改善するもう一つの方法として、シミュレーション中、シミュレーションウィンドウを最小化する(minimise)という方法があります。これにより、計算資源を画面描画へ費やすことなく、より速くシミュレーションを行う事が出来ます(図2)。ウィンドウを最小化しても画像出力、データ出力は通常通り行われますが、ラグランジュ粒子トラッキングの機能のみ停止します。

図2:カルマン渦列のケースにおける、ロック解錠前、解錠後、ロック解錠前ウィンドウ最小化、解錠後ウィンドウ最小化での計算時間の比較。括弧内は平均値。

図2:カルマン渦列のケースにおける、ロック解錠前、解錠後、ロック解錠前ウィンドウ最小化、解錠後ウィンドウ最小化での計算時間の比較。括弧内は平均値。

図3:格子点数を4倍(256x128)にしたカルマン渦列のケースでのロック解錠前、解錠後のシミュレーション時間の比較。括弧内は平均値。

図3:格子点数を4倍(256×128)にしたカルマン渦列のケースでのロック解錠前、解錠後のシミュレーション時間の比較。括弧内は平均値。

以下の動画は、ロック及びロック解錠したFlowsquareを用いた実際のシミュレーション中に体感する計算速度を示しています。ロックされたFlwosquareの場合、図2のように計算速度は 274 ms/step であるため、下動画の毎秒のフレーム数 (frame-per-second; fps) は 4 に設定してあります。ロック解錠したFlowsquareの映像では計算速度は102 ms/stepであるため下動画のfpsを 10 に設定してあります。


ロックされたFlowsquareを用いた場合の体感計算速度。


ロック解錠されたFlowsquareを用いた場合の体感計算速度。